「朝ベッドから降りた最初の一歩で、かかとに鋭い痛みが走る」「しばらく歩くと紛れるが、座ったあとに立つとまた痛い」「足裏の土踏まずのあたりが張って痛む」。朝の一歩目でかかとや足裏が痛む症状は、動いているうちに紛れるため、相談を先延ばしにしやすい症状です。一方で、かかとや足裏の痛みには、腫れや熱っぽさ、しびれを伴うものや、全身の病気と関係するものがあり、自分で「足底の炎症だろう」と決めてよいものばかりではありません。
この記事は「かかとの裏側・足裏」の痛みが対象です(かかとの後ろ、アキレス腱のあたりの痛みは別の記事で扱います)。痛む場所の整理、腫れ・熱感・しびれの確認、負担を増やしにくい工夫、医療機関へ相談したい症状、受診時に伝えたいことをまとめます。足の痛みの原因を特定できるのは医療機関です。この記事は判断のための材料としてお読みください。
痛む場所と、痛みが出る場面を整理する
- 痛むのは、かかとの裏側(体重が乗る場所)か、土踏まずか、足の指の付け根の裏側か、足裏全体か
- 朝の一歩目や、座ったあとの立ち上がりで強く、歩くと紛れるか。歩くほど強くなるか。立ち仕事の後半に強まるか
- 片足だけか、両足か
- いつから続いているか。きっかけ(立ち仕事や歩く距離の増加、靴の変更、体重の変化、運動の開始)はあったか
- 普段の靴(底の薄さ、かかとの高さ、サイズ)と、痛みが出る靴
足裏を強く押して痛む場所を探したり、つま先立ちやストレッチで痛みを確かめたりする必要はありません。痛みを強めることがあります。自然に気づいた場所と場面を伝えれば十分です。
腫れ・熱感・しびれ・全身の症状を確認する
- かかとや足裏に腫れ、赤み、熱っぽさがあるか
- 足裏や足の指にしびれ、感覚の鈍さ、焼けるような感じがあるか
- 夜間や安静時にも痛むか
- 発熱、だるさ、ほかの関節(膝、手の指、腰)の痛みやこわばりがあるか
- 糖尿病の治療中か。足に傷や皮膚の色の変化があるか
- 転倒や高い所から飛び降りたなどの外傷があったか
外傷のあと、腫れや熱っぽさ、発熱、糖尿病での足の傷がある場合は、後述する「医療機関へ相談したい症状」を先に確認してください。
医療機関へ相談したい症状
次のような症状は、足裏の問題として様子を見ず、救急要請(119 番)をしてください。救急車が必要か迷うときだけ、救急相談(#7119)を使ってください。
- けがのあとに出血が止まらない、傷から骨が見えている(どちらか一つでも)
- 痛みで動けない、または安全に移動できない
- 足先の感覚が無い、または反対側に比べて足先の色が急に青白く冷たい
- 意識がぼんやりする、受け答えがはっきりしない(発熱の有無を問いません)
- 新しく、尿が出にくい、尿や便が漏れる、股の間の感覚がおかしい、両脚に力が入らない(どれか一つで 119 番。揃うまで待たないでください)
次の場合は、整体や自宅での工夫で様子を見ず、予約診療を待たずに、当日中に救急外来へ相談してください。
- 転倒、飛び降り、強く打ったあとに、かかとや足裏が痛む(体重をかけられる、歩けても。重大な損傷を否定できません)
- 発熱や、足の赤み・熱っぽさ・急な腫れを伴う
- 足の傷が熱っぽい、腫れている、色が変わっている(糖尿病の治療中かどうかを問いません)。糖尿病の治療中の方は、痛みが軽くても、傷・腫れ・色の変化があれば同じです
- 足に急に力が入らなくなった、しびれが数時間で広がる
次の場合は、整体より先に医療機関(整形外科など)へ、日数を置かずに相談してください。
- 朝の一歩目の痛みが続く、または強くなっている。歩く距離が短くなった
- 広がりや脱力の無い、足裏や足の指のしびれ・感覚の鈍さ
- 夜間や安静時にも痛む
- ほかの関節の痛みやこわばり、だるさなど、足以外の症状を伴う
- 成長期のお子さんは、大人と同じ工夫で待たず、当日中に医療機関へ。歩けない、発熱、けがのあとは上の段です
ここに当てはまらないことは、受診が不要という意味ではありません。「歩けば紛れる」と決めて待たず、支障があれば日数を置かずに相談してください。
負担を増やしにくい工夫
ここからの工夫は、119 番の症状も、当日中に救急外来へ相談する症状も無いときに限ります。原因がはっきりしないうちは、足裏を強く押したり、ボールで強くほぐしたり、痛みを我慢してストレッチしたりしないでください。
- 底の薄い靴やかかとの硬い靴を避け、クッション性のある靴を選ぶ。室内でも硬い床で裸足のまま長く立たない
- 立ち仕事や長い歩行は、途中で座る、立ち位置を変えるなど、同じ場所に体重をかけ続けない
- 朝の一歩目は、ベッドの端に腰掛けてから、ゆっくり足を下ろす。飛び起きて踏み込まない
- 市販の中敷きやかかとパッドは、痛みが増すなら使わず、選び方は医療機関で相談する
- 腫れや熱っぽさがあるときは温めない
これらは痛みを強めにくくするための工夫であり、原因への対処ではありません。工夫をしても痛みが続く、強くなる、新しい症状が出てきた場合は、日数を待たずに医療機関へ相談してください。
受診時に伝えたいこと
- 痛む場所と場面(朝の一歩目、立ち上がり、歩行、立ち仕事)
- いつから続いているか。きっかけの有無。靴の変化
- 腫れ・熱っぽさ・しびれ・夜間痛・全身症状の有無
- 立っている時間、歩く距離、体重の変化、運動の内容
- 治療中の病気(糖尿病・関節の病気など)、飲んでいる薬
武蔵小杉で相談先を考えるとき
かかとや足裏の痛みは、足底の腱や脂肪組織、骨、神経の問題のほか、関節の病気や全身の病気で起こることがあります。原因の確認と、検査や治療(中敷きや装具の指導、薬の判断を含む)は医療機関の役割です。整体は、医療機関で確認を受けたあとに、立ち方や歩き方を見直したい、足をかばって膝や腰に負担を感じる、という段階で、体の使い方についてお手伝いできる範囲があります。異常が無いと言われたことは、足の痛みの相談を終えてよいという意味ではありません。
当院では、初回にお話をうかがい、今の状態と、整体でお手伝いできる範囲・できない範囲をお伝えしたうえで進め方をご相談します。受診が必要と考えられる場合は、その場でお伝えします。医療機関で確認を受けたあとでも、新しい症状や悪化があれば、再度医療機関へ相談することをお勧めします。
よくあるご質問
Q. 歩いているうちに紛れるなら問題ないですか 朝の一歩目だけ痛む状態が続く場合も、医療機関での確認をお勧めします。紛れるからといって問題が無いとは言えません。
Q. 痛みがある日に相談してもよいですか まず上記の「医療機関へ相談したい症状」に当てはまらないかを確認してください。出血が止まらない、骨が見える、足先の感覚が無い、急に青白く冷たい、痛みで動けない、尿や便の異常・股の間の感覚の異常・両脚の脱力があるときは 119 番です。外傷のあと、発熱、赤み・熱っぽさ・急な腫れ、足の傷や色の変化、足に急に力が入らない・しびれが広がる当日は来院せず、当日中の救急外来へ相談してください。これらに当てはまらないことだけで、整体で対応できるとは判断できません。症状そのものの原因は、まず医療機関で確認してください。
ご予約・アクセス
新丸子駅から徒歩 3 分、武蔵小杉駅から徒歩 8 分です。院の場所や駐車場、ご予約方法はアクセス・院情報をご覧ください。ご相談だけでも構いません。


